- 「建築」とは?
- 『建築をめざして』を読んで
「建築」とは
「建築」とは何でしょう?
最もわかりやすい整理としては、「建物」という言葉との違いです。英語でもarchitecture(建築)とbuilding(建物)というように言葉に区別があります。建築論という深い議論がありますので、ここでは簡単な理解にとどめます。つまり、建築とは具体的なの建物だけでなく、思想や工法などを含む概念であるということです。
私が出会った1つの理解を共有します。
「建築とは人間が生きるために必要な造形物である」
これは例えば、棚田や高速道路、といったものを例にあげています。
・棚田=生きるために山を拓いて水平の土地をつくった
・高速道路=人々の効率的な活動のために車路をつくった
これらの結果として出来上がった風景は人々を感動させる力があります
『建築をめざして』ル・コルビュジエ を読んで

日々の仕事に没頭していると、建築とは何か、という大切なことをつい忘れてしまいそうになります。名著『建築をめざして』を本棚からとり出し読み直しました。その中で、建築とは何か、について書かれている部分を引用して列記します。
「建築、それは感動させること」
「建築的な感動、それは「光の下での空間のよく考えられ、正しく、立派な組み合わせ」である。」
「建築とは芸術的な事実、感動を起す現象、構築の問題の外、それを越えた所にある。」
「建築は特に優れた芸術であり、プラトン派的偉大さ、数学的秩序、感動を起させる諸関係を通じて、調和を思索し、知覚に導くことである。これが建築の目的である。」
私自身、1つの建築をみて感動して、建築家に夢を持ち、この仕事を続けています。
日々の忙しさの中で、大切なものを見失わないように、上記の言葉を保存しておきたく思います。