周辺地域の調査:ペントハウスギャラリー
多目的な使用のシーン
古道具北村
Gallery Lv.10
OxKM office
店舗、ギャラリー、オフィスともなる可変的空間
大阪市の靱公園に隣接する岡崎ビルの最上階での計画である。店舗や事務所、イベント等の多目的な利用を可能とするため、僅か7坪の空間をフレキシブルに活用できる工夫が求められた。岡崎ビル全体を俯瞰すると、最上階である4階部分は3階建のビルの屋上にペントハウスとして増築されていた。周辺地域を調査すると同様のつくりのビルが散見され、その増築部のどれもがまるで秘密基地のような雰囲気を持ち、刹那的な佇まいによる魅力を醸し出していた。そのような周辺環境に着想を得て、本計画では可変性のある什器を室内に挿入し、仮設的に多目的空間を生み出す設計とした。什器は金属パイプで製作し、棚、テーブル、照明、展示パネル等を一挙に解決し、かつ小さなスペースながら奥行きのある樹木群のような空間が実現した。
設計:CORRED DESIGN OFFICE
設計:OxKM
施工:三浦祐斗
所在地:大阪府
主用途:多目的空間
規模:20㎡
構造:仮設のパイプ什器
竣工:2019年