



クラブ薔蘭
- 無限の光の挿入 -
岡山県水島のナイトクラブの計画です。敷地は繁華街のビルの2階のワンフロア。ナイトクラブはその用途の特性上、かつ、風営法の規制上、外部から内部が見えないつくりが求められます。都市の只中にありながら、都市とは切り離された異世界をつくることと言えます。ラグジュアリーな体験を生み出すことをベースに置きながら、ビルの中の閉じた箱となることを逆手にとり、部屋いっぱいの巨大な合わせ鏡を挿入し、客室に幻想的な無限の広がりをつくり出しました。鏡は光を増幅し、幻想的な空間を演出します。そして、ライン状の光を間仕切りブースと絡めて挿入し、中心には大きなシャンデリアを設置しました。シャンデリアの周りはブラックミラーとし、光を反射してダイヤモンドのように輝くお店の「核」としました。華やかな人が主役となるよう、全体はモノトーンの空間としてコントラストをつくり出しています。