今回は、「白いクロス」にフォーカスして、設計の現場でもよく使用ものをご紹介します。
白い壁紙とひとことで言っても、そのトーンや質感には大きな違いがあり、空間の印象を大きく左右します。
その中でも今回は、「塗装風クロス」と「珪藻土クロス」に絞ってご紹介します。

塗装風クロス
塗装風クロスは、表面に大きな柄や凹凸がなく、フラットで控えめな印象が特徴。
シンプルさを求めるときに使える素材です。
また、白以外のトーンも豊富に展開されているため、色の幅を持たせることも可能です。
写真の品番:
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① リリカラ LW-2568
…わずかにグレーを含んだニュートラルな白。落ち着いた柔らかさがあります。 -
② サンゲツ RE-3188
…表情のないフラットな質感で、塗装に非常に近い印象。光の当たり方で微妙に変化します。 -
③ 実際の白塗装との比較
…塗装と比べても違和感は少ない。塗装”風”というところを割り切って判断すれば、コストや施工性を考えると優秀です。

珪藻土クロス
珪藻土クロスは、表面に本物の珪藻土が使われている壁紙で、微細な凹凸が自然な陰影を生み出します。
素材感を持ちつつも、盛んと比べるとコストを抑えられるのが魅力。
写真の品番:
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④ サンゲツ SGA-427
…白ですが、ほんのりベージュ寄りのトーン。落ち着いた温かみがあります。 -
⑤ サンゲツ FE6280
…より白に近く、マットで清潔感のある表情。仕上げにややムラ感があり、自然な印象です。
まとめ
クロスは無数に種類があるようでいて、主張が強すぎず、柄のないシンプルな「使える白」は意外と限られています。
設計やインテリアにおいて白はベースになりやすい色ですが、だからこそ“どんな白か”を丁寧に選ぶことで空間全体の印象が整います。