今回は「フローリング」についてのお話です。
フローリングの基礎知識と選び方のポイントをまとめてみました。
フローリングには大きく2種類ある
木のフローリングには、大きく分けて以下の2タイプがあります:
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無垢フローリング(写真左)
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複合フローリング(写真右)
▼ 違いを一言でいうと…
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無垢:一枚の木から削り出された“木そのもの”
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複合:表面だけ木材で、下地は合板などを積層したもの

左:無垢フローリング、右:複合フローロング
無垢フローリングのメリット・デメリット
《メリット》
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木そのものの温もりや風合いがある
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調湿効果があり、室内環境を整えてくれる
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使うほどに経年変化で味わいが出てくる
《デメリット》
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湿気などで反りが出やすい
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複合フローリングに比べて価格が高め
複合フローリングのメリット・デメリット
《メリット》
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傷や汚れに強い製品が多い
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表面の見た目は無垢と遜色ないものも
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湿度変化に強く、反りにくい
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比較的リーズナブル
《デメリット》
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若干踏み心地が硬く感じることも
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経年変化というよりは“経年劣化”する製品もある
値段に差が出る3つのポイント
一般的に、無垢フローリングの方が価格は高めですが、それ以外にも価格を左右する要素があります。
以下の3点をチェック:
① 【OPC(一枚もの)>UNI(継ぎあり)】
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OPC(One Piece):1800mmなどの長さが一枚で構成されたもの
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UNI:900mm前後で継がれているもの
一枚ものの方が木材の使用効率が悪く、希少なため高価になります。
また、UNIでは継ぎ目ごとに木目が切り替わるため、表情が複雑になります。
② 【節が少ない>節が多い】
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節が少ないほど「きれい」で上品な印象に
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一方で節の多い材はラフで個性的な表情が楽しめます
住宅のテイストや空間の用途に合わせて選びたいポイント。
ホテルなどのラグジュアリー空間では、節のある材がNGというケースもあります。
③ 【希少樹種>一般樹種】
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ウォールナット、チーク、ブラックチェリーなどの希少材は高価
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オーク、バーチ、メープルなどは比較的手頃