今回は、美容室の設計で取り入れた8つの空間の工夫をご紹介します。
お客様にとって心地よく、スタッフにとっても使いやすい空間を目指し、細部に配慮を重ねました。

① 自然光を取り込む、明るいカットスペース
カットやカラーのチェックが自然光に近い状態でできるよう、大きな窓を設け、その近くにカットスペースを配置しました。
西日など強い光が差し込む場合に備え、断熱ロールスクリーンを設置し、光のコントロールも可能にしています。
② 見通しの良いシンク
「カラー剤を作りながらも、店内の様子を把握したい」とのご要望を受け、シンクは店内を見渡せる場所にレイアウト。
周囲には収納をしっかり確保しつつ、お客様からの視線を遮る配置としています。
③ 広々としたカウンセリングスペース
受付カウンターと連続するように、ゆったりとしたカウンセリングテーブルを設けました。
お客様とじっくり向き合える、落ち着いた対話の場として機能します。
④ セルフで使える個人ロッカー
入口付近には、お客様が自分で施錠・管理できる個人ロッカーを設置。
荷物や貴重品を安心して預けられる、シンプルで便利な仕組みです。
⑤ 機材をスマートに収納
サロンには欠かせない大型機材の収納スペースもあらかじめ確保。
動線の妨げにならず、かつ将来的に席数を増やすことも見据えたフレキシブルな設計としています。
⑥ 落ち着いた雰囲気の個室
ヘッドスパやプライベートな施術に対応できるよう、個室スペースを設けました。
内装は少しトーンを落とした配色とし、周囲のにぎわいから一歩離れた静けさのある空間としています。
⑦ 機能的なバックヤード
バックヤードには、可動棚を多く設け、物品の整理がしやすい構成に。
作業台やシンクも設置し、事務作業や調整のしやすいワークスペースとして活用できます。
⑧ 目に留まるロゴサイン
入口から入ってすぐ、視線を引きつける位置にステンレスの切文字サインを設置。
ロゴデザインもこちらで担当させていただき、空間の印象と一体となったサイン計画を行いました。
まとめ
日々多くのお客様を迎えるサロンにとって、「過ごしやすさ」も「働きやすさ」もどちらも大切な要素です。
ひとつひとつの動線や視線の抜け、収納の工夫が、空間全体の快適さに繋がっていきます。
設計に関するご相談も、お気軽にどうぞ。