Material Assembly
素材の収集から、新しい形を探るプロジェクト
京都・亀岡に、大工が長年にわたって集めてきた木材の倉庫があります。
建物の解体によって生まれた古材、材木屋の廃業によって行き場を失った木材、市場を経て辿り着いた材、大工作業の端材。そこには、さまざまな来歴をもつ素材が集まっています。Material Assembly
は、そうした素材の収集からはじまり、建築家と大工が協働しながら、どのような形が立ち上がるのかを探る実験的な取り組みです。デザインと倉庫のあいだを往復し、素材がもつ迫力や癖に触れながら、ゆっくりと次の姿を探っています。
@京都,亀岡 / Kyoto,Kameoka
Material Storage
素材の倉庫
倉庫には、一枚板、変木、古材、構造材、老舗材木店から引き上げた材など、何か惹きつけるものをもった素材が集まっています。通常、木材は寸法や用途、価格によって整理され、商品として流通していきます。しかしこの倉庫では、そうした価値の尺度から少し離れ、ただ「なぜか惹かれる」「残しておきたい」と感じられるものを集めています。ここは、それらに触れながら、やわらかに思考を始めるための場所でもあります。
Material Journey
素材の旅路
森
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伐採・製材
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それぞれの場所へ
(使われる/使われない/人の手を渡る)
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時間を経る
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解体・収集・移動
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⼤⼯と出会い選び取られる
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倉庫で出番を待つ
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???
ここから何が生まれるだろう
Putting It Outside
外に出してみる
倉庫に溜まっていた端材やかんな屑を外に出してみると、思っていた以上に多くの人が引き取りに来てくれました。捨てようとしていたものが、自分たちの知らない方法で必要とされている。そのことを知る機会にもなりました。「使ってもらえるのは、やっぱり気持ちがいい」と大工は振り返ります。
使われ方の記録(2026.04)
- 【端材】薪として使用
- 【かんな屑】畑の土壌改良材(混ぜることで土に空気を含ませる)
- 【かんな屑】防草材(地面に敷き、雑草の発生を抑える)
- 【おが屑】養鶏場の敷材(足元に敷き、定期的に入れ替える)
- 【端材】子どもの遊び素材(自由な工作)
- 【かんな屑】アレンジメント素材(装飾に使用)
- 【かんな屑】ヒノキの香りを楽しむ
Prototype
試作
倉庫にあった欅の一枚板を使い、ローテーブルを試作しました。素材を前にして考えると、普段の設計とは少し違う発想が生まれます。木目や重さ、手触りを確かめながら形を探っていくことで、素材の状態に導かれるように、次の姿が少しずつ見えてきます。このローテーブルは、滋賀県の個人邸にて使われています。
About the Project
プロジェクトについて
Material Assembly は、素材の収集からはじまり、そこからどのような形が立ち上がるのかを探る継続的なプロジェクトです。倉庫に集まった木材を手がかりに、建築家と大工が協働しながら、家具、インテリア、建築、アートなど、さまざまなかたちへと展開していきます。素材に刻まれた時間や癖に触れながら、次の姿を探っていくこと。その過程そのものを、このプロジェクトのひとつのかたちとして捉えています。
