Tradition / Modernity

伝統と現代性

伝統の中に、いまなお新しい感覚を見出す。地域の風土、愛されてきた素材の手触り、光や風を取り込む知恵、身体に馴染む寸法。それらは過去のものではなく、人の暮らしや場所の声を受け入れながら、一本の線で結ばれてきた感覚である。

私たちは伝統を再現するのではなく、その本質を見つめ、現代の空間へと翻訳していく。古いものと新しいもの、静けさと自由さ、普遍性と個性が出会うところに、まだ見ぬ空間の奥行きが生まれる。伝統と現代性のあいだにある関係を手がかりに、時代を超えて残り続ける美しさを探求している。

Time / Relations / Layers

時間と関係性と層

私たちは、時間をまとったものに惹かれている。古い道具には、人に触れられ、使われ、受け継がれることでしか生まれない表情がある。当初の役割を離れて、思いがけない存在へと変化していく姿に、ものと人が関わりあいながら、ともに育っていく豊かさを感じている。

建築もまた、土地の自然、人の暮らし、社会の動きと関わりながら、少しずつ姿を変えていく。私たちは、そうした時間と関係の重なりを手がかりに、人とともにあり、次の時代につながっていく建築を考えている。

Principles

01|時間感覚の束

Architecture is understood as a bundle of different temporalities.

土地、敷地、構造、外皮、設備、物などを、長く残るものと変えられるものに整理し、異なる時間感覚の束から建築を考える。

Reference
Stewart Brand, How Buildings Learn

02|層ごとの秩序

Each layer is designed with its own order.

それぞれの層ごとに固有の秩序を見いだし、その性質と価値を顕在化させる。

Reference
John Habraken, Open Building

03|新旧の差異を隠さない

Differences between old and new are revealed, not concealed.

これまでの時間と新しい介入が出会うことで、互いの差異が響き合う。

Reference
ICOMOS, ヴェネツィア憲章

04|異なるものが出会うところに物語が生まれる

Stories emerge in the in-between.

AとBが触れ合うあわいに、新しい関係と物語が生まれる。

Reference
Aldo van Eyck, The In-between Realm

05|重奏的、増殖的、分節的

Layered, proliferative, and articulated.

建築を分解と再接続が可能な集合体として捉え、要素同士が新たな関係を結ぶ余地をつくる。

Reference
Manuel DeLanda, Assemblage Theory

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